『明日できることは、今日やらない!』がモットーで、メンドーなことは先送りする主義の私ではあるが、これだけは今年のうちにやっておこう。見た目はブサイクになるけど、しかたがない。
 一度は正面の壁から取り外して、代わりに拡散板スカイラインを試してみたのだが、残念ながら我が家の環境には合わなかった。結局、復活させたのがこの吸音カーテン、川島織物セルコン・コーズである。

 一番顕著に違いを感じるのは、センターボーカルの表現であろう。この吸音カーテンを初めて取り付けた2006年5月の記事「吸音カーテン」をもう一度読んでみると、我ながら結構冷静に分析している。今回も同様な変化を感じる。アタリマエか。
 定位は、はっきりしなくなるが、これは壁に貼り付いていたボーカルが、そこにいなくなるせいだ。音像が不明瞭になったように感じ、ともすれば悪化したように感じるかもしれない。でも、早まってはいけないのだ。これは、一時的に感じるだけの錯覚なのだ。それに全体のバランスや、音の微妙なニュアンスは、確実に向上しているのだ。
 今回改めて感じたのは、音の消え際の美しさである。実に繊細に、余韻が空間に溶け込んで消えていく様は、いつまでも耳を澄ませて聴いてしまう。壁からの一時反射の音を聴いていては、ここまで繊細なニュアンスは、聴き取れないだろーなー。
 子供の頃、羽田空港から飛び立ったジェット機が、空の彼方に消えていっても、いつまでもその方向を目を凝らして見続けていた、そんな記憶がふとよみがえった。

 とりあえず、これで今の我が家のベストな音で、新年を迎えることができそうだ。メデタシ、メデタシ。
 と、今年はこんなシメ。